台湾の小説、といえば『歩道橋の魔術師』を読んだことあるよ、という方もいらっしゃれば、 台湾の小説、他にもいろいろ読んだけど、やっぱり呉明益さんだよね、という方もいらっしゃるでしょう。 本国台湾でも、呉明益さんは「文学好きの若い読者から最も支持されて
更新情報
〔邦訳刊行!〕徐嘉澤『次の夜明けに』書肆侃侃房
『次の夜明けに』(下一個天亮)徐嘉澤(じょかたく、Hsu Chiatse)/著三須祐介/訳、書肆侃侃房、2020年9月刊日本統治時代に新聞社で編集の仕事をしていた春蘭(チュンラン)の夫は、光復後、1947年に起きた二二八事件をきっかけに、まるで抜け殻のように別人になってしま
今日の1冊:PamPamLIU『癌症好朋友』(Good Friend Cancer)2019年12月/慢工文化出版
『癌症好朋友』(Good Friend Cancer)は、母が乳癌と診断され、治療と手術に付き添った娘の、付添人としての不安や疲れ、病人に振り回される怒り、病気に対する無力さなどを綴った18の連作短編コミック。タイトル「がん――我が友よ」のアイロニーのように、ユーモアなセ
太台本屋 tai-tai books顧問・李明璁さんの《我在市場待了一整天》が第55回「電視金鐘奨」3部門受賞
第55回「電視金鐘奨」(台湾政府文化部が主宰する、優秀なテレビ番組に贈られる年間賞)は、2020年9月26日の夜に発表され、受賞式典が開催されました。 今年の金鐘奨には、太台本屋 tai-tai booksの顧問で、在野の社会学者、李明璁( Mingtsung Lee)さんが企画・脚本に参
今日の1冊:『一起看電影』陳玉金・呂游銘(絵本/維京国際/2018)
テレビが普及する前は、映画が一番の娯楽でした。それは台湾も同じ。絵本『一起看電影(一緒に映画を観よう)』の舞台は1950~60年代の台湾。主人公・淑恵のお父さんは、映画の看板を描く絵師です。現在のように印刷技術が発達していなかったあの時代、看板絵師はみな大
呉明益さん『自転車泥棒』刊行記念トーク (2018年11月17日)
2018年11月17日、台湾文化センターで行われた台湾カルチャーミーティング2018「小説に描いた一台の自転車が、別の小説と深い記憶を引っぱり出してきた――『自転車泥棒』刊行記念トーク」は、新刊『自転車泥棒』(文藝春秋/翻訳・天野健太郎)が発売されたばかりの呉明益さ
ミニミニ香港ブックフェア 迷你迷你香港書展@西荻窪BREWBOOKS 開催!(2020年9月9日~23日)
太台本屋 tai-tai books久々のイベント、「ミニミニ香港ブックフェア 迷你迷你香港書展」を開催します。 「なんだか香港が大変なことになっている……」 香港に興味がある人もない人も、ニュースを見てそう感じていますよね。 今年7月1日、回帰23周年を迎えた
今日の1冊:利志達『蟾宮事變 / Moon of the moon』(グラフィックノベル/香港・今日出版/2020)
店員Sです。
ずっと気になっていた、香港の鬼才グラフィックノベルアーティスト、利志達さんの《蟾宮事變 / Moon of the moon》をようやく入手しました!
利志達さんは、30年以上グラフィックノベル(=コミック/漫画)を発表しつづけている、香港を代表する
今日の1冊:『倒風内海』王家祥(歴史小説/玉山社/1997年)
台湾映画界最大のヒットメーカー、魏徳聖(ウェイ・ダーション)監督をご存知ですか? 台湾映画界が低迷していた2000年代の末に、ラブストーリー『海角七号 君想う、国境の南』(2008年)を大ヒットさせ、一気に国産映画ブームを作り出しました。その後も、上下合わせて5時間
【版権ご紹介】『鬼要去哪裡?where are you going?』(韋蘺若明/遠流/2020)
『鬼要去哪裡?-記憶的牽絆』(仮題:幽霊はどこへー記憶の絆)『鬼要去哪裡?-愛的道別』(仮題:幽霊はどこへー愛の訣別)★ 台湾漫画版「ツナグ」 今年(2020年)の台湾の「鬼月」は8月19日から始まります。この日から「鬼門開」(霊界の門が開いて、亡くなった人の霊が人