店員Sです。
もう一つ、台中のブックスポットの報告をお送りします。
台中の西区、新手書店さんから歩いて10分くらいの、住宅と事務所が混じった一角に、本と猫が大好きな2人の女性が開いた古本&読書カフェ「梓書房」がありました。
↑2人の女性と猫さんの看板が目印。
いい感じに古びたビルの1階、道から少し引っ込んだところにお店の入り口があります。
中に入ると、こんな感じ。扱っているのは古本をメインに、一部、新刊書があります。文学中心の品揃えです。
梓書房は、二人の女性が開きました。この日、お店にいらっしゃったのは、そのうちの一人、人懐っこい笑顔がかわいい女性・佳真さんでした。
「このお店を開く前も、書店で働いていたのです」という佳真さん。
もう一人のオーナー・淯慈さんも、以前は大手のチェーン書店に勤めていたそうです。でも、チェーン書店では、店の方針に従わなくてはいけないので、なかなか自分たちの作りたい品揃えの本棚を作ることができませんでした。そこで、二人は独立して、自分たちの好きな本、もっと多くの人に読んでもらいたい本を集めた自分たちの書店を開店しました。
古本を販売する手前のスペースの奥に、開きっぱなしの小さな扉があり、その向こうにも何か本のあるスペースが見えます。
台中の西区、新手書店さんから歩いて10分くらいの、住宅と事務所が混じった一角に、本と猫が大好きな2人の女性が開いた古本&読書カフェ「梓書房」がありました。
↑2人の女性と猫さんの看板が目印。
いい感じに古びたビルの1階、道から少し引っ込んだところにお店の入り口があります。
中に入ると、こんな感じ。扱っているのは古本をメインに、一部、新刊書があります。文学中心の品揃えです。
梓書房は、二人の女性が開きました。この日、お店にいらっしゃったのは、そのうちの一人、人懐っこい笑顔がかわいい女性・佳真さんでした。
「このお店を開く前も、書店で働いていたのです」という佳真さん。
もう一人のオーナー・淯慈さんも、以前は大手のチェーン書店に勤めていたそうです。でも、チェーン書店では、店の方針に従わなくてはいけないので、なかなか自分たちの作りたい品揃えの本棚を作ることができませんでした。そこで、二人は独立して、自分たちの好きな本、もっと多くの人に読んでもらいたい本を集めた自分たちの書店を開店しました。
古本を販売する手前のスペースの奥に、開きっぱなしの小さな扉があり、その向こうにも何か本のあるスペースが見えます。
そこには、小さな中庭が。
中庭を抜けた奥は、読書カフェのスペースだそうです。150元で、お茶とお菓子付き。置いてある本を好きなだけ読むことができます。
佳真さん:
「お店をオープンしたのは2014年だけど、ここには今年引っ越してきたんです。
この中庭が開けているのがとても気持ちが良くて、それでここを選んだんです」
このお店には猫さんたちがいます。
お店の入り口に「猫を撫でないでね」と注意書きがあったので、猫にはさわらないようにしていたのですが、猫のほうがわたしたちの後をついて来ます。
「明日からの絵本イベントの準備をしていたので、いまかなりごちゃごちゃしていて……」
と、佳真さんが恥ずかしそうに言うので、読書カフェの全体の写真は撮りませんでした。
「ここにあるのは、全部私たちが大好きな本ばかりなんですよ」と佳真さん。
棚にぎっしり絵本が詰まっています。
呉明益さんの作品、ほぼ全部そろっているのでは?
『複眼人』は、以前出ていた夏日出版社のバージョンですね(現在は新経典文化から出ています)。
そして、松本大洋作品の台湾版が揃っています。
「私も松本大洋さん好きです」とSが言うと、佳真さんはうれしそうに、
「私も大好きなんですよー。みんなに読んでもらいたいのでね、まだ台湾で翻訳が出ていない作品にも、こうやって自分で中文訳を貼って、内容がわかるようにしてあるんです」
と、ページを開いて見せてくれました。
うわー、愛を感じますねぇ!
そして、明日から始まる絵本イベント、というのが「2018書店裡的手製繪本展」でした。
台湾と、そして日本の絵本作家さんたち32名が、まだ出版社から刊行されていない作品を、手作りの絵本にして展示するイベントで、もう20年以上続いているそうです。1冊1冊、作家さんたち本人が作った絵本なので、「世界で1冊しかない」絵本の数々。
台北の絵本専門書店「花栗鼠繪本館」、高雄の「小房子書舖」と巡回して、12月いっぱいはこの台中・梓書房で開催しているそうです。1月7日からは、
今年のフライヤーのイラストは、黃郁欽さんの絵本《嘰哩咕嚕碰》に出てくる「毛だらけの巨人」でした。
面白い企画ですね!と、佳真さんとお話ししながら、棚に展示してある絵本をあれこれ見ていたら……、床をうろうろしていた猫さんたちが棚にぴょん!と飛び乗ってきて、このありさまに。
「絵本よりも、僕たちの方が面白いよね! ね?」だ、そうです。
黃郁欽さんの新作絵本、可愛いです。
「絵本よりも、私のほうが可愛いよね?」だ、そうです。
入り口近くの棚を見ていたら、棚の上の方にある見覚えあるタッチのイラストが……。
なんと! 台湾の妖怪ブームのきっかけの一つ、《台灣妖怪地誌》を描いたイラストレーター・角斯さんのイラストではありませんか!
佳真さん「あー、これね。角斯さんが、うちにいる6匹の猫たちのことを描いてくれたんですよ」
え!猫、6匹もいるんですか⁉ そう言われて店内をもう1度よく見ると、書架の上で熟睡している猫さんや、階段の上の方に静かに隠れている猫さんなど、4匹までは発見しました。
(実は店員S、「梓書房」の「梓 (zi)」の中国語の発音がなかなか覚えられなくて、次の日、新手書店の鄭さんや妖怪博士の何敬堯さんに「昨日どこ行ったの?」と聞かれ、「ええと、あの、猫が6匹いる書店」と答えたら、二人とも「ああ、梓書房ね」とすぐわかってくれました(笑))
実際は梓書房は猫カフェではなく書店です。
もらったショップカードにも、それを断言するメッセージが。
「猫とかなんとかは“売り”じゃないのよ!
売りは、本よ!」
梓書房で店員Sが購入したのはこれ。
台湾の作家さんの作品を連載する月間コミック情報誌『CCC創作集Vol.3--跨界改編進行式』の(蓋亜文化・刊)です。台湾のコミック作家AKRUさんの《北城百畫帖》実写映画化の情報が載っている号です。
台湾の作家さんの作品を連載する月間コミック情報誌『CCC創作集Vol.3--跨界改編進行式』の(蓋亜文化・刊)です。台湾のコミック作家AKRUさんの《北城百畫帖》実写映画化の情報が載っている号です。