日本の喫茶店をめぐるのが大好きというハリーさん。ふと、日本の喫茶店に代わる台湾ならではの食文化とはなんだろうと、自身の生まれ育った土地を振り返ります。そのとき心に浮かんだのが、人びとの暮らしに寄り添う冰果室(氷菓店)でした。そこから、5年にわたるハリーさんの冰果室めぐりの旅が始まります。
ある店で、ハリーさんが「物語」という言葉を使ったところ、おかみさんに、物語ではなく「時代」だと返される場面が登場します。まさにそれが、本書の本質を表しているような気がします。台湾の老舗冰果室をめぐるガイドとして本書を手に取ってくださった読者の皆さんも、ページをめくるうち、これが冰果室という食文化を通して、台湾の今という「時代」を鮮やかに切り取った記録だということに、気づかされるかもしれません。
先日、台北でハリーさんにお会いした際、彼はこんな趣旨のことを言いました。「写真を撮るときは、一部だけにフォーカスするんじゃなくて、全体にピントを合わせるようにしている。そうしないと、そのとき、その場にどんなものがあったのか、後々振り返ることができないから」
著者ハリー・チェンさん来日トークイベントのお知らせ
「台湾レトロ氷菓店散歩 ひんやりホットな小吃の世界へ」を開催します!
日時:2019年7月13日(土)(6月15日(土)12:00より受付開始)
14:00~16:00(13:30開場)
場所:清澄白河「THE FLEMING HOUSE」
http://fleminghouse.jp/
定員:60名 【要事前申し込み】
参加費:2000円(台湾スイーツつき)
*詳細・申込は https://kokucheese.com/event/index/568684/ までお願いします。
*受付開始は6月15日(土)正午12:00です。
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企画・主催:太台本屋tai-tai books
協賛:グラフィック社 協力:ferment books
Sponsored by Ministry of Culture, Republic of China (Taiwan)
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