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台湾でも大人気の作家・川本三郎さんが、このたび『「男はつらいよ」を旅する』の台湾版『川本三郎的日本小鎮紀行 日本國民電影『男人真命苦』之旅』(新経典文化)を出版されました。訳者は、我らが太台本屋 tai-tai booksの店長エリーこと黄碧君!ということで、出版を記念し、11月12日に台北の青鳥居所で、出版関係者にお集まりいただき、茶話会を開催しました。
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日本では、ある一定以上の年齢であれば、必ずやあのテーマ曲の鼻歌を歌えると言っても過言ではないほど知られた「男はつらいよ」ですが、意外にも台湾ではあまり知られていないそうです。にも関わらず、この本が翻訳出版されることになり、川本さんご自身も驚かれたというところから、お話が始まりました。
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前衛的な映画がかっこいいとされる時代に、川本さんが、この映画を好きだと告白するまでに、どれだけ時間がかかったか、映画で描かれる世界観と日本社会の関係、家族、ノスタルジー、アウトサイダー、ロードムービー、股旅もの、寅さんの恋愛などなど、興味深いお話が盛りだくさん。
台湾では『我愛過的那個時代:當時,我們以為可以改變世界(マイ・バック・ページ)』や『少了你的餐桌(君のいない食卓)』などの川本作品がよく読まれているようですが、今回の一冊で、台湾の読者に、川本さんのまた違った魅力が伝わりそうです。
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なお、茶話会に場所を提供してくれた「青鳥居所」については、以前当ブログでご紹介しましたので、こちらをご覧ください。→ 迪化街の歴史建築に書店が二軒同時オープン!
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ここ数年は、一年に一度台湾を旅されている川本三郎さん、今回の旅のことも『東京人』の人気連載「東京つれづれ日誌」にいずれ書かれることと思います。どうぞお楽しみに!(K)