日本政府外務省主催の日本国際漫画賞」第11回の授賞式が、2018年2月23日東京で行われ、台湾の作家・SALLYさんの作品『左手』(蓋亜文化)が、優秀賞を受賞しました

今回、授賞式に出席するため来日されたSALLYさんに、太台本屋 tai-tai books店長エリーがお話を聞きましたので、そのインタビューを中国語と日本語の“雙語”(二か国語)でお送りしています。SALLYさんの『左手』以外の作品についても聞きました。

「その1」はこちら

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Q.您最新的作品『一起搭捷運,好嗎?』(原動力文化)以兩位上班族男性在通勤捷運上因緣相識,每天互動的發展為主軸。這是一部以台北日常生活為基調的都會小品。漫畫裡登場的每個角色,宛如就在你我身邊,職場的人際角力,房貸、業績、交際應酬的場面,看似平淡的對話卻日漸升溫的牽掛及友誼,讀起來暢快又幽默。請問您自身當過上班族嗎?或有什麼特別的觀察習慣。

最新作『一緒にMRTに乗ろう』(原動力文化)は、同じ電車で通勤している二人のサラリーマンが小さなきっかけで知り合い、友情が芽生えていく都会生活の話です。登場人物はわたしたちのすぐそばに居そうな感じで、職場の人間関係、家のローン、会社のノルマなどのなにげない場面と会話が交ざり、リアルな生活感が溢れている。ユーモアがあって面白かったです。SALLYさんご自身も会社員として勤務した経験がありますか? それとも普段から身の回りのことを観察しているのでしょうか?

『一起搭捷運,好嗎?(一緒にMRTに乗ろう)』紹介動画


SALLY:
「有當過上班族,多半是數字相關的工作不是設計繪圖類的,不過這部有很大部份是有請教相關職業的朋友,藉由問答能有更多預期之外的資料可以加進去增加實感」
「会社員として勤務したことがありますが、職種はデザインやイラスト関連ではなく、数字関係の仕事でした。今回の創作については、主人公たちと同じ職種の会社で働いている知人たちに取材しました。自分が思いつかない、その職種ならではの細かい事柄を入れて、リアルさを出したかったからです」
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Q.「日日美好」以普通人樣的七爺八爺死神為設定,負責收取亡魂而穿梭於台北大街小巷,別出新裁。對於每個故事角色的死亡,似乎刻意留白而不做細部的死亡描繪。可以談談您的創作出發點嗎?或對生死的想法?亦或是來自個人經驗、小說、電影等的激發、靈感?
『美しい日々』は、台湾の神様・七爺八爺を思わせる二人組みが、台北中を走り回って、死んだ人の魂を集める話です。物語の中で、人々が死んだいきさつについては詳しい説明や描写がなく、意図的に語られていないようです。この作品はどうやって創作したのでしょうか? 人が生きることと死ぬことについて、何か特別なことを表現したかったのでしょうか? 小説や映画からヒントを得ていますか?

『日日美好(美しい日々)』の紹介動画


SALLY:
「一開始是用七爺八爺人物的形象,加上一點小說《人鼠之間》兩個主角個性和關係來設定兩位主角,不過這樣只有人物,所以就用單元短篇形式,至於每一個短篇的發想,多半是來自小說電影等等的靈感,當然也有一些是個人或週遭經驗,不過對於生死(內容應該只有死XD)倒沒有特別看法,理論上人是不可能死過XD,所以主要是擺在旁邊活著的人的反應」
「主人公の2人は、七爺八爺のイメージからスタートし、そこにスタインベックの『二十日鼠と人間』の主人公2人のキャラクターや関係性を加えて設定しました。そして、ひとつひとつの短編のストーリーは、小説や映画からのインスパイアを受けたものが多いですが、もちろん自分や周囲の人の経験も取り入れました。
でも、人間の生と死(この作品で描いているのは主に死ですが)については、私個人は特別な考えはないです。もちろん死んだ経験がないので、作品では、残された生きている人々がどう反応するかに焦点を当てて描きました」

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Q.有喜歡的漫畫家或創作人(作家或藝術家等等都可)嗎?
 好きな漫画家や作家、アーティストを教えてください。

SALLY:
「喜歡的日本漫畫家清水玲子/高河弓/吉田秋生/松本大洋/沙村廣明/九井諒子...很多很多,歐美的漫畫看得不算多,特別喜歡的是Chris Ware和Winsor McCay,小說大多看翻譯偏古典?,近年喜歡的是威廉·福克納和巴爾加斯·尤薩,電影導演喜歡麥可·漢內克和李滄東,音樂人喜歡Amon Tobin和Daedelus,我是屬於喜歡看多種類但沒有特別專精的類型」
「好きな日本の漫画家は、清水玲子、高河ゆん、吉田秋生、松本大洋、沙村広明、九井諒子などなど、たくさんたくさんいて上げきれません。欧米のものはそれほど読んでいませんが、クリス・ウェア(Chris Ware)、ウィンザー・マッケイ(Winsor McCay)が大好き。小説は古典ものや翻訳ものを多く読んでいます。最近ウィリアム・フォークナー、マリオ・バルガス・リョサにはまった。映画監督はミヒャエル・ハネケ、イ・チャンドン。音楽では、アモン・トビン(Amon Tobin)、デイデラス(Daedelus)が好き。趣味は“広く浅く”のタイプです」


Q.請問您關注的主題或對創作漫畫的理念,今後想要嘗試的主題?
いま関心のあるテーマや、今後チャンレンジしたいテーマは何ですか?

SALLY:
「科幻或近未來吧,動畫我偏好科幻動畫,不過科幻漫畫滿難畫的,主要還是人/人與人/人和週遭為主的內容」
「SFとか近未来の話を描きたいです。SFのアニメが好きですが、SF漫画を描くのはかなり難しいので、やはりその中でも人、人と人の関係、人と出来事の関係などに主眼を於いたものになるでしょうね」


Q.如果作品有機會譯成日文出版,有任何想和日本讀者說的嗎?
今後、あなたの作品の日本語版が出る機会がありましたら、日本の読者にどんなメッセージを伝えたいですか?

SALLY:
「我從小看日本漫畫就是喜歡著迷一直一直看,希望我的作品也能讓日本讀者有著閱讀的樂趣」
「私は小さいころ日本の漫画に夢中になり、以来ずっとずっと日本の漫画を読んできています。私の作品が日本で出るなら、日本の読者に読んでいただいて、漫画を読む楽しみをを感じてもらえたら嬉しいです」

SALLY(サリー) プロフィール
台北生まれ。小さい時から漫画を読むこと、絵を描くことが好き。大学で建築を学ぶが、夢を捨てきれず、漫画家の道を選ぶ。2005年「沈黙的勝負」でデビュー。以来『總管的慣例』『日日美好』「Peeping Theater—偷窺劇場—」『媒人事務所』『左手』などの漫画を発表した。新刊には『一起搭捷運,好嗎?(一緒にMRTに乗ろう)』(原動力文化)がある。

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