★本作品は日本語版の出版が決まりました。詳しいことは情報公開が可能になりましたらお知らせします。『大港的女兒』(仮題:高雄港の娘)著者:陳柔縉(ちん・じゅうしん)出版社:麥田出版2020年12月刊行390頁+写真資料30頁 約142,000字蔡英文総統も太鼓判!ひとりの女
小説&文芸
『リングサイド』著者 林育徳さんインタビュー「小説は、タイムカプセルだ」(後編)
「前編」では、日本人にはほとんどなじみのない「台湾のプロレス」の話の他、台湾北部の大学に通っていた林さんが、故郷・花蓮に戻り、小説を書くまでの経験を伺いました。「後編」では引き続き、創作について、林さんのお話を伺います。
『リングサイド』著者 林育徳さんインタビュー「小説は、タイムカプセルだ」(前編)
2月19日、日本語版が発売された『リングサイド』(著/林育徳 訳/三浦裕子 小学館刊)は、「プロレス」をテーマに描く連作短編集。日本人が全く知らない(それどころか台湾人もほとんど知らない)台湾のプロレス事情について伺いました。
〔邦訳刊行!〕『リングサイド』林育徳
台湾文学界の新星、林育徳の連作短編小説『リングサイド』が、2021年2月19日、小学館から刊行されました! 実は、台湾ではプロレスはとてもマイナーなエンターテインメント。本作で描かれるのは、そんな台湾でうっかりプロレスに”出会ってしまった”市井の老若男女の、人生に於ける特別な(あるいはふつうの)数ページです。
【版権ご紹介】『我與貍奴不出門』 黄麗群 (散文/2019/時報)
〔散文〕『我與貍奴不出門』 黄麗群 仮題:私と猫はひきこもり「貍奴」とは「たぬき」ではなく、「猫」のこと。大の猫好きで、猫に関する詩もたくさん書いた宋朝の名高い詩人・陸游の詩に由来する表現だが、本書の著者・黄麗群も猫好きで有名だ。この散文集は「独り居、
今日の1冊:『鬼地方』陳思宏(長編小説/鏡文学/2019)
店員Sです。昨年来、台湾文学界で話題になっていた長編小説、陳思宏の『鬼地方』を、(ようやく)読みました。『鬼地方』陳思宏(長編小説/鏡文学/2019年) 特設サイト→リンク 『鬼地方』は、昨年、台湾出版界の主要な賞である、2020台灣文學金典獎の「年度百萬大獎」
〔邦訳刊行決定〕『風神的玩笑:無鄉歌者江文也』(小説/印刻、2020年)
☆本作品は邦訳の刊行が決定しました。詳しい情報は追ってお知らせします。『風神的玩笑:無鄉歌者江文也』(仮題:風の神様のいたずらー故郷のない音楽家・江文也)著者:朱和之出版社:印刻文學 2020年6月刊行 352頁1910年日本統治時代の台北大稲埕で生まれ、6歳の時に父
〔邦訳刊行!〕徐嘉澤『次の夜明けに』書肆侃侃房
『次の夜明けに』(下一個天亮)徐嘉澤(じょかたく、Hsu Chiatse)/著三須祐介/訳、書肆侃侃房、2020年9月刊日本統治時代に新聞社で編集の仕事をしていた春蘭(チュンラン)の夫は、光復後、1947年に起きた二二八事件をきっかけに、まるで抜け殻のように別人になってしま
今日の1冊:『倒風内海』王家祥(歴史小説/玉山社/1997年)
台湾映画界最大のヒットメーカー、魏徳聖(ウェイ・ダーション)監督をご存知ですか? 台湾映画界が低迷していた2000年代の末に、ラブストーリー『海角七号 君想う、国境の南』(2008年)を大ヒットさせ、一気に国産映画ブームを作り出しました。その後も、上下合わせて5時間
今日の1冊:『風暴之子』葛葉 (小説/蓋亜/2020年)
店員Sです。数年前、台湾・台東県にある「国立台湾史前文化博物館」に行きました。 国立台湾史前文化博物館サイトは→ こちら (2020年7月現在、改装のため休館中。2021年再オープン予定) 台湾東部は5000年以上前の新石器時代から人が暮らしていた形跡があるそうで
【版権ご紹介】『縫』張耀升(短編小説集/群星文化/2016)
『縫』張耀升(短編小説集/群星文化/2016) 小説家であり、映画脚本家、映画監督でもある張耀升の短編集。 著者は、鍾孟宏監督作品《陽光普照》(A Sun, 邦題:ひとつの太陽,2019年)で鍾監督との共同脚本で第56回金馬獎最優秀オリジナル脚本賞にノミネート。同作品は、20
「小説と一緒に、台湾を旅する 呉明益×何致和 『歩道橋の魔術師』刊行記念トーク」採録その2 (2015年6月26日)
以下は、2015年6月26日(金)、吉祥寺の古本屋「百年」で行われた、台湾作家・呉明益さんと何致和さんによるトークイベント「『歩道橋の魔術師』刊行記念トーク 小説と一緒に、台湾を旅する 呉明益×何致和」の内容の採録です。 呉明益さんの『歩道橋の魔術師』日本語版が
「小説と一緒に、台湾を旅する 呉明益×何致和 『歩道橋の魔術師』刊行記念トーク」採録その1(2015年6月26日)
以下は、2015年に、呉明益さんの『歩道橋の魔術師』日本語版が刊行された際、聞文堂(故・天野健太郎氏と、エリー店長が結成した、台湾文学を日本に紹介するユニット)が東京で開いたトークイベントの採録です。 (店員Sが、聞文堂サイト「もっと台湾」のために書いたもの
【版権ご紹介】『花街樹屋』何致和(小説/寶瓶文化/2013)
『花街樹屋』 何致和 (ホー・ジーホー He Chi-He)仮題:マンゴー・ツリーハウス (原題は「色街のツリーハウス」の意)出版社:寶瓶文化2013年初版刊行268頁、中国語原文 約17万8000字1980年代台湾、活気と猥雑さがあふれる繁華街に育った三人の少年は、秘密のツリーハウス
【版権ご紹介】『永別書-在我不在的時代』張亦絢(小説/木馬/2015)
『永別書-在我不在的時代』張亦絢〔小説、セクシュアル・マイノリティ、歴史、政治〕仮題:『永別の書:私のいない時代』★出版2年で6刷り、文学性が高い長編小説としては、異例のベストセラー。★個人の成長過程を台湾の政治環境や歴史背景に結び付け、両者を響き合わせ